一般社団法人 デジタル出版者連盟 Digital Publishers Federation of Japan (former : The Electronic Book Publishers Association of Japan)

プレスリリース お知らせ

プレスリリース

読書バリアフリー法への市場での対応に対する期待

デジタル出版者連盟(以下「電書連」といいます。)の加盟社は、音声読み上げに対応したEPUB3形式のリフロー型電子書籍ファイルを多く製作してまいりました。
そして本年、作家3団体の共同声明を受け、6月27日に出版5団体で声明を発信しましたように、著作者の方々と同じ思いで、読書バリアフリー法や障害者差別解消法等の法律の理念に沿うことを目指しております。
幸いなことに、この数年で、スマートスピーカーの普及が進み、様々な音声読み上げアプリも登場して、主要OS等の独自機能以外にも、音声読み上げ手法が拡充しています。
あわせて、市場においても、電子書店のサイト作りや閲覧ビューアのユーザビリティ向上等、各所の環境整備への取り組みが進むことで、アクセシブルな電子書籍の更なる普及に繋がります。
そして、この動きに並行して、電書連加盟社により、電子書籍の作品刊行が引き続き進められることで、読書に困難を抱える人たちが、より多くの作品に触れる機会を増やすことができると考えております。
電書連は、今後もデバイス開発・製作会社や配信事業者の皆さまが、なお一層積極的に市場での合成音声読み上げ(TTS)への対応を進めていかれることに期待してまいります。

一般社団法人デジタル出版者連盟

■ニュースリリース全文:読書バリアフリー法への市場での対応に対する期待(PDF)

■2024年6月27日付:2024年6月27日付 読書バリアフリーに関する出版5団体共同声明

読書バリアフリーに関する出版5団体共同声明

日本書籍出版協会、日本雑誌協会、デジタル出版者連盟、日本出版者協議会、版元ドットコムの出版関連5団体は、6月27日付けで共同声明を公表しました。

『読書バリアフリーに関する出版5団体共同声明』

本年4月9日に、日本文藝家協会、日本推理作家協会、日本ペンクラブの三団体により、読書バリアフリー環境の整備推進に協力を惜しまないとの共同声明が出されました。
われわれ出版者は、著作者の方々のこのような真摯な願いを深く受け止めています。
一人でも多くの読者に本を届けたいという思いは、あらゆる分野の出版者の活動の根本にあります。
『読書すること』に何らかの困難をお持ちの方にとっても、読書があたりまえのものとして、人生とともにあってほしいと思います。読書バリアフリーを実現するための環境づくりや技術の進歩は、出版に携わるすべての関係者の理解と協力の上に進められるものであると考えています。
われわれは、著作者の方々のお考えに寄り添い、その権利が損なわれないように十分に配慮しつつ、あらゆる読者の利便性を高め、長く未来に向けてバリアフリーな環境のもと出版文化をさらに発展させていくための努力を続けてまいります。

2024年6月27日

一般社団法人 日本書籍出版協会 理事長 小野寺 優
一般社団法人 日本雑誌協会 理事長 宮原 博昭
一般社団法人 デジタル出版者連盟 代表理事 野間 省伸
一般社団法人 日本出版者協議会 会長 水野 久
一般社団法人 版元ドットコム 代表理事 沢辺 均

■共同声明全文:読書バリアフリーに関する出版5団体共同声明(PDF)

電子書籍データ保存事業『電書連・機関リポジトリ』稼働開始へ

一般社団法人デジタル出版者連盟(電書連)は、電子書籍データの保存事業を開始いたします。本事業は、加盟社の電子書籍データを、出版業界団体である電書連自らが責任をもって保存・管理を行うことで、多様な出版文化を維持・継続していくためのものです。電書連では、この電子書籍データの保存事業のための『電書連・機関リポジトリ』を新たに構築して、2022年5月より『電書連・機関リポジトリ』のサーバー稼働を開始いたしました。

■プレスリリース全文:電子書籍データ保存事業『電書連・機関リポジトリ』稼働開始

国立国会図書館による電子書籍・電子雑誌収集実証実験事業の開始について

一般社団法人日本電子書籍出版社協会(電書協)は、国立国会図書館による電子書籍・電子雑誌収集実証実験事業を受託して12月1日(火)より国立国会図書館で開始いたします。
本事業では、委託先のサーバーから送信される電子書籍・電子雑誌を国立国会図書館施設(東京本館・関西館)内の特定端末から来館利用者が閲覧することができます。

■プレスリリース全文:国立国会図書館による電子書籍・電子雑誌収集実証実験事業の開始について

「電書協 EPUB 3 制作ガイド ver.1.1」を公開

国際的な電子書籍フォーマットであるEPUB 3の日本での普及に向け、日本電子書籍出版社協会(以下「電書協」)ではすでにEPUB 3のリフロー型の制作ガイドを公開しています。しかし、リフロー型で表現できるのは主に文芸書であり、一般書の写真や図版が多い本などは表現できないため、これらに対応した固定レイアウト型のEPUB 3制作ガイドが待ち望まれてきました。また、固定レイアウトに対応することにより、これまで日本の電子書籍市場の拡大を牽引してきたコミックもEPUB 3での表現が可能になります。
電書協とデジタルコミック協議会は、こうした写真や図版の多い本やコミック電子化のニーズに応えるため、協議を重ねて固定レイアウト型に対応したEPUB 3の制作ガイドを共同制作し、以下の通り公開いたしました。

■プレスリリース全文:
「電書協 EPUB 3 制作ガイド ver.1.1」を公開(公開終了)

■「電書協 EPUB 3 制作ガイド ver.1.1」一式ダウンロード:
電書協 EPUB 3 制作ガイド ver.1.1(公開終了)

「電書協 EPUB 3 制作ガイド ver.1.0」を公開

電子書籍における国際的な電子書籍フォーマットであるEPUBは、すでに日本でも実用化に向けてさまざまな取り組みが進められ、有力な電子書籍フォーマットのひとつになりつつあります。しかし一方で、ビューワーごとに表示のされ方が異なり、また、EPUB 3を制作する際の方法が複数あるため、いまだ出版社が積極的な制作に取り組みづらい状況にあります。また、出版社のEPUB 3に関する意向が統一されていないことから、ビューワーや読書端末の迅速な開発も妨げられているとも考えられます。 当協会はEPUB 3制作の方向性を示すことでこれらの問題を解消するため、電書協加盟社に向けて、一般書のEPUB 3を制作する際のガイドを作成いたしました。

■プレスリリース全文:
「電書協 EPUB 3 制作ガイド ver.1.0」を公開(公開終了)

■「電書協 EPUB 3 制作ガイド ver.1.0」一式ダウンロード:
電書協 EPUB 3 制作ガイド ver.1.0(公開終了)

「EPUB 3.0日本語組版要望表」について

当協会では、EPUB 3に対する調査を目的に、昨年暮にワーキンググループ(EPUBビューア検証チーム)を立ち上げました。このチームの活動の過程で、EPUB 3には日本語の組版表現上足りていない点があることや、コンテンツの見え方を決定するビューア側の仕様によっても意図どおりに表示できない等の可能性があることが判ってまいりました。
こうした状況を受け、当協会では会員社に対し、「EPUBビューア組版項目の優先順位」に関するアンケートを実施、EPUBビューア上で出版社が必要とする日本語組版の要素項目を詳しく調査することといたしました。
このたび、この集計結果を「EPUB 3.0日本語組版要望表」としてまとめ、より汎用性の高いEPUB 3を普及することを目的に公表いたします。要望表の設問項目中に用いられている組版項目の内容や実例を説明した「組版表現説明書」も付しておりますので、併せてご覧ください。

■プレスリリース全文:「EPUB 3.0日本語組版要望表」を公表

■組版表現説明書:組版表現説明書

■EPUB 3.0日本語組版要望表:EPUB 3.0日本語組版要望表

「出版広報センター」創設について

日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本電子書籍出版社協会、日本出版インフラセンターは、このたび、以下の通り出版広報センターを設立し、5月16日に第一回会合を開催しました

■プレスリリース全文:「出版広報センター」創設について

android端末向け電子書籍購読アプリを無料で提供

一般社団法人日本電子書籍出版社協会(以下、「電書協」)は、直営電子書店「電子文庫パブリ」(http://www.paburi.com/)で販売する電子書籍をandroid端末で閲覧できる電子書籍購読アプリをAndroid Marketにて無料で提供いたします。 このアプリは、「電書協」加盟出版社が提供する豊富な作品をXMDF形式とドットブック形式の2つのフォーマットで楽しむことができます。

■プレスリリース全文:androidb向けアプリを無料で提供PDF

EPUBビューア検証チームを発足

既に様々なフォーマット(データ形式)の存在する電子書籍ですが、本年10月、IDPF(International Digital Publishing Forum)により本格的に多国語対応したEPUB 3.0の仕様が承認され、国内でも今後有力なフォーマットの一つになると予想されています。EPUBの採用を公言するビューアメーカー、電子書籍書店も次々登場し、各ビューアメーカーもEPUB用ビューアの開発を積極的に進めています。しかしながら、あるビューアではEPUB 3.0の仕様書に定義されているのにもかかわらず特定のタグを解釈できず、他のビューアではプログラム側の仕様外の拡張のため、出版社が想定した書籍の表示が崩れる危険性がある、など、書籍の表示がEPUBの仕様ではなく、それぞれのビューアごとの仕様に依存する割合が少なくないこと、同じデータにも関わらずビューアによって表示に違いが表れる危険性を孕んでいることが明らかになってきました。 そこで電書協では、フォーマット&リーダー委員会、「電子文庫パブリ」運営委員会など従来から常時設置している4委員会とは別に、集中審議を行う特別チームとして、協会内にEPUBビューア検証チームを発足させました。

■プレスリリース全文:epub検証チーム発足

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